叔父から相続した不動産を、すぐに売却できますか?

■ご相談

このたび叔父が亡くなり、相続手続きを、姪である私が取りまとめることになりました。

叔父は、自宅を含めて他にも不動産を所有していたため、それらをどう処理していくか悩んでいます。

結局は売却することになると思いますが、姪の私が勝手に売ったように思われるのも嫌なので、できれば専門家に間に入ってもらい、まとめてお願いしたいと思っています。

このようなご依頼は、可能なのでしょうか。

■回答

もちろん可能です。

相続手続きへと取りかかる前に、まずは不動産コンサルティングを提供している専門業者へ、早めに相談してください。

■内容

今回ご相談いただいたのは、叔父様が亡くなり、複数の不動産を含む遺産の相続手続きを進めることになったという姪御さんからのご依頼でした。

ご相談者様は、他の相続人が高齢であったり多忙であったりと、実質的に相続手続き全体の取りまとめ役を担う立場になられた方です。

ただ、ご本人としては「代表者として積極的に関与したいわけではない」というお気持ちもあり、「専門家に一括して任せたい」とのことで、当社にご相談くださいました。

今回のように、相続人間で特別な争いがなく、関係性が穏やかなケースであっても、不動産が複数存在する場合には、売却や分配を巡って思わぬトラブルに発展することがあります。

特に、「誰がどの不動産を取得するか」「どのように現金化して分けるか」など、進め方ひとつでその後の相続人間の関係性にも影響を及ぼしかねません。

一般的には、相続手続きは司法書士や税理士に相談する方が多いと思います。

しかし、不動産が関わる場合には、不動産の評価や処分に精通した専門家が不可欠です。

税金計算のための相続税評価額と、実際の売却価格(=時価)には乖離があるため、分配を巡っての「公平さ」を判断するに不動産の専門家が中心となって進めることもあるからです。

今回は、ご相談者様のご意向に沿い、相続対象の不動産それぞれについて、市場価格・想定売却時期・売却経費・分配シミュレーションを明記した資料を作成し、相続人全員へ共有しました。

その結果、全員が内容を理解し納得されたうえで、円滑に売却と分配が進みました。

このように、不動産の扱いを専門家が整理し、第三者として中立な立場で情報を提示することで、相続人同士の感情的な摩擦を防ぎ、公正な遺産分割が実現できます。

特に都心エリアや高額マンションなどの不動産がある場合には、その重要性は非常に高いと言えます。

相続は誰にでも必ず訪れる問題ですが、初動を誤らなければ、円満な解決は十分に可能です。

もし「どう進めてよいかわからない」「親族との関係を壊したくない」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、まずは不動産の専門家に相談されることをお勧めします。

■相談者から頂いたご感想

最初は何から手をつけてよいのかまったく分からず、不安しかありませんでしたが、丁寧に状況を整理してくださり、相続人全員にとってわかりやすい資料を作っていただいたことで、全員が納得して進めることができました。

不動産の価格や税金の話など、自分では判断できない内容もすべてサポートいただき、本当に心強かったです。

親族間のトラブルもなく、無事に手続きが完了したことに心から感謝しています。

初めから不動産の専門家にお願いして本当に良かったと思います。

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